まず、椅子の背に触らせてください 次はテーブルに触らせてください
席につくときは、まず手をイスの背とテーブルに触れさせて下さい。

イスの向きとテーブルの位置が判ればスムーズに座ることができます。

飲み物などはテーブルに置いた時、ちょっと手に触れさせていただくか、少し音を立てて卓上に置いていただくだけで場所が判ります。また、二杯目以降も同じ位置に置いてください。

ナイフのような危険物を渡す時は、まず安全な柄の部分を掴ませて下さい。

そして反対の手で刃の背の部分を触れさせていただけると安心です。

刺身醤油に入れるワサビ、てんつゆに入れる大根おろしも忘れずに教えてください。

とくに、ワサビは一気に口に入れると涙が止まりませんので「溶かしてください」と頼まれることがあるかもしれません。

クロックポジション

クロックポジション 食べ物の位置は、時計の文字盤を例にして説明していただけるととてもよく分かります。

たとえば、食器の位置の場合には、「箸が6時の位置」、「ご飯が7時の位置」、「味噌汁が5時の位置」、「魚が10時の位置」、「おでんが2時の位置」などと説明してください。

これを「クロックポジション」といいます。

1枚のお皿に盛りつけられた料理を一つずつ説明するときにも、同じような方 法が使えます。

メニューの説明

まだまだ点字のメニューがあるお店は少ないです。

「何を食べたいですか?」と聞かれることが多いのですが、できれば全部のメニューを読んでいただけるとうれしいです。しかし、品数が多すぎるときは、ジャンルごとに読んで下さい。注文した後で、他の席のテーブルから注文する声が聞こえてきて「そんなものもあったのか。食べたかったなぁ!」ということがしばしばあるのです。

これは食事に限ったことではありません。皆さんは目的なしにウィンドウショッピングをなさることもあると思います。 「どんなものを点訳してほしいですか?」と言われても「何があるのか、どんな本が出版されているのか、今何が流行しているのか分からない」というのが正直な気持ちです。

ガイドヘルプを受けるときの些細な話題が私たちにはとてもうれしいし、勉強になるのです。


「楽しくショッピング」へ

「街で視覚障害者と出会ったら」のトップへ