最近発火事故などでたたかれているサムスンのギャラクシーですが、画面下部にホームボタンが物理キーとして配置され、ホームボタンの左にはメニューボタン、右には戻るボタンがあります。また、ホームボタンを長押しすることで、最近使ったアプリを表示させることができます。機種によってはアプリによって、これらのボタンの位置が動くようですが、必ず同じ位置にあるというのはとても安心です。
※アンドロイドがVer4.4.2にアップデートされ、私が機種変更したGALAXY S5 SC-04Fでもホームボタンの左は最近使ったアプリボタンに変更されました。しかしご安心下さい。メニューボタンはホームボタンの左の長押しで残されました。そして、ホームボタン長押しは検索ボタンになり変更されました。
さらに、ホームボタンで電話に応答したり、電源ボタンで通話を切断、電源ボタン長押しで端末オプション画面を表示、という独自のアクセシビリティ機能があります。他のスマートフォンにもホームボタンが物理キーのものはありますが、別のアプリをインストールしないと応答に割り当てられないようです。
これからアンドロイドスマートフォンをお使いになる方はおそらくアンドロイド Ver4.4.2以降になると思います。私が使い始めたVer4.04からは設定項目が細分化されていますので、旧バージョンのスマートフォンをお使いの方は類似の項目を探して設定して下さい。
可能であれば、グーグルのアカウントを取得してからドコモショップに出かけます。グーグルのアカウントは、無料、有償に関わらずGoogle Playにアクセスしてアプリをダウンロードするのに必要です。
設定→セキュリティ→提供元不明のアプリ→インストールの許可
ドキュメントトーカ for Android(990円)をインストール。
ドキュメントトーカ IME(無料)をインストール。
「docomo Palette UI」は、読まないアイコンがあるので、Nova Launcherをインストールし、ホームを変更する。
設定→言語と文字入力→音声読み上げオプション→優先するエンジンで「DTalker TTS」を選択、設定する。
設定→言語と文字入力→キーボードと入力方法→DTalker IMEをONにする。
設定→言語と文字入力→デホルトのキーボードを「DTalker IME」にする。
設定→ユーザー補助→視覚→「TalkBack」をONにする。(もしドキュメントトーカの音声が聞こえないときは、TalkBackのON/OFFを繰り返しタップして切り替える)
※Talkbackは、グーグルが提供するスマートフォンのアクセシビリティ機能です。プリインストールされていない機種の場合はインストールが必要です。
「Talkback」の設定で
発信者番号を読み上げるをONにする
設定→ユーザー補助→視覚→「画面の情報を保護」をONにする
※iPhoneでいうスクリーンカーテンの機能で、電源キーを二回押すことで画面を消灯し、音声ガイドのみで操作できるようになります。
設定→ユーザー補助→視覚→「パスワードの音声出力」をONにする。
※OFF状態では、イヤホンからしかパスワードを出力しません。
設定→ユーザー補助→視覚→「ユーザー補助ショートカット」をONにする。
※オンにすると、電源キー長押しで端末オプションを表示できるようになり、不具合が生じたときに再起動できるようになります。
設定→ユーザー補助→「ダイレクトアクセス」をタップし、ONにする
「talkback」をONにする。
※この設定により、ホームボタンを三回押すことで、音声のON/OFFを切り替えられるようになります。弱視者の場合は、「メガポジ反転」をONにすることで、画面の色とバックカラーを反転切り替えできるようになります。以下はGALAXYシリーズのスマートフォンのみ適用できるアクセシビリティ設定です。
設定→通話応答/終了をタップする。
「着信の応答方法」を「ホームキーを押す」にする。
「通話の終了方法」を「電源キーを押す」にする。
最後に、再度設定→ユーザー補助→視覚→「TalkBack」をタップし、設定の中の「タッチガイド」をONにする。
※タッチガイドを有効にすると、画面に触れただけではアイコンや文字を読み上げるだけで、実行はされません。画面のダブルタップで実行、スクロールは二本指になります。上記で設定したダイレクトアクセスでTalkBackがOFFになると、音声出力がされなくなると同時にタッチガイドも無効になり、通常通りの操作が可能になります。
さらに高音質の音声エンジンドキュメントトーカ たかしやドキュメントトーカ けいこをインストールすると、雑踏の中でもスマホを使いやすくなります。
ただ、インストール直後にTTSエンジンとして切り替え設定してしまうと、全くスマホがしゃべらなくなります。
インストール直後に、たかしまたはけいこのアイコンをタップし、読み上げ用辞書の更新を行う必要があります
画面に触れてアイコンを確認し、指を滑らせて、起動したいアプリを見つけたら一度指を離して二回タップ(たたくこと)します。
一画面にアプリが入らないときは、二本指で左右にスクロールさせます。
アイコンを長押しすると、アプリを画面から削除したりアンインストールしたりするためのアラートが出てきます。また、長押しした状態で指を動かすと、アイコンを別の位置に移動させることができます。
ローマ字あるいは五十音入力ではキーボード上をなぞって入力したい文字が聞こえた所で指を離すと確定できます。
また、テンキーモードでは、文字を左右上下にフリック(はじく)することで、「イ、ウ、エ、オ」などを連打しなくても早く入力することができます。
画面をタップするとフォーカスが当たっている所を読んでくれるアプリについては、画面を二本指でスクロールさせながら読みすすみ、リンクの所でダブルタップして遷移した画面をまた読むことで情報にアクセスできます。
アンドロイド4.1から、画面をL字状にスワイプするジェスチャーに下記の機能を割り当てられるようになりました。また、4.4からは端末の側面のシングルタップ、ダブルタップも使用できるようになりました。
ホームボタンが物理キーになっていないスマホもありますし、通知は長くスマホを使っていても一発で開けないこともあるので、皆さんも使いやすいようにジェスチャーを設定してみて下さい。
私は次のように設定して使用しています。また、スマホをシェークする(振る)ことでも読み上げを開始できます。
画面上を素早く上下上、あるいは下上下とこすると、デフォルト、段落単位、一文字単位に読み上げレベルを調整できます。
そして、右あるいは左に画面をこすると、設定したレベルに応じて画面を読み進むことができます。また、アプリによっては、上下に画面をこすることで、自動的に画面をスクロールさせながら読み進むことができるものもあります。
2013年秋から、順次@docomo.ne.jpのメールがクラウドに対応しています。
ドコモメールは、ボタンや画面をタップしても正しく読んでくれませんが、ダブルタップして長押しすることで、ボタンを読んでくれます。
アンドロイド Ver4.4.2からは、ドコモメールの本文は、画面に触れたり上下左右のフリックでフォーカスを移動しながら読むことができます。フォーカスが当たっている所にURLがあれば、ダブルタップしてブラウザを起動してホームページにアクセスすることができます。メールアドレスをタップすると、メールを作成したり電話帳に登録することもできます。
スマホを使っている人同士の場合、無料通話もできるLINE(ライン)やFACEBOOK Messengerを使うほうが手軽です。
「ドキュメントトーカ ボイスナビ」を起動して歩いていると、近くのお店を案内してくれて、散歩も楽しくなります。
目的地は、住所やランドマークをキー入力したり、声で話しても設定できます。
大きなビルは裏口に案内されてしまうこともあるかもしれませんが、一軒家なら行きすぎると「そこでバック」と教えてくれます。
<bGoogle Gogglesは、お札の識別、キャッシュカードの講座番号、クレジットカードの種類を教えてくれる便利なアプリです。
けっこう適当に撮影しても認識してくれます。
外出する前に、当日必要なカードを判別できれば、間違って別のカードを出したり、忘れたりしなくていいと思います。
以前、マクドナルドでEdyとクイックペイを間違えて出してしまったことがありましたが、もうこれからは大丈夫!
他にもスマホサイフに登録して、かざすだけでポイントを使えるお店も増えています。
あめふるコール(無料)やLINE 天気は、住所を登録しておくと、「間もなく弱い雨が降りだします」 「本降りの雨が降りだします」というメッセージを、チャイムとともに通知してくれます。 患者さんの治療の合間に、前もって洗濯物を取り入れられるようになりました。
あめふるコールは誤報が多いし、LINE 天気は直前か雨が降りだしてから通知されるときもあるので、どっちもどっちです。
グーグルカレンダーは、スケジュールのある前日や一時間半前などに予定を通知してくれます。六曜・月齢・旧暦・同期されている人の誕生日なども表示できて便利です。
。は、発着ホームも表示してくれるので便利です。また、よく使う路線を登録しておくと、列車遅延や運転再開もリアルタイムにプッシュ通知してくれて便利です。
ただ、名古屋市営バスの時刻表には対応していないので、バスNAVITIME -時刻表・乗り換え・路線バス・高速バスを併用しています。
LINE NEWSは、ニュース速報をプッシュ通知してくれます。また、朝・昼・夜の指定時刻にニュースを配信してくれます。テレビのニュース速報のテロップを読めない視覚障害者にとって、とてもありがたいアプリです。
色判定(Color Picker)は、カメラで撮影した物の色を教えてくれるので、全盲でも色を確認できます。
ICタグ・バーコードリーダーは、バーコードが書かれている物をカメラでスキャンし、製品紹介のホームページにアクセスできるアプリです。
箱や袋に入っているものが何かを全盲でも確認することができるので、ワクワクします。
また、QRコードを読み取って飲食店でクーポンを使うこともできます。
ドキュメントトーカ NFCトークは、タグをかざすことでさまざまな用途に使用できます。
出発地と目的地をタグに書き込んでおくと、Yahoo!乗換案内を起動し、これから乗車できる電車・バスの時刻や経路を検索してくれます。また、タグに電話番号を登録しておくと、かざすだけで電話してくれます。
タグニ必要な内容を登録してから外出すれば、あせることなく行動できて便利です。
アイディア次第で、NFCタグはいろんな使い方ができると思います。
みるCa(みるか)は、電子マネーの残高や利用履歴を確認できるアプリです。nanacoは、ポイントも表示します。コンビニや改札口などで、残高が不足していて恥ずかしい思いをすることがなくなります。
私が契約しているプランには無料通話料がありません。
最近はかけ放題プランに移行しつつありますが、私のように長電話をしない物にとっては基本料金が高くてメリットはありません。
G-Callに申し込むと、同一キャリア間の無料通話やファミリー通話以外の通話料金が半額程になります。
アプリを起動してから電話帳や連絡先を呼び出せば、自動的に0063を付加して発信してくれます。
スマホはパソコンと同じで、電源を入れておかないと動いてくれません。携帯電話のように、自動で電源を入れてアラームを鳴らしてくれるような機能はありません。
また、常駐アプリが多かったり、GPSや無線ラン機能がオン状態だと常にバッテリーを消費します。
高級タスクマネージャは、除外リストに登録してあるアプリで常駐が必要ないものをチェックして終了してくれます。
iBatteryは、画面オフ(スリープ状態)になると、モバイル通信を停止してくれます。アラームや通常の通話、SPモードメールの受信はできるようです。
TVリモコン - 赤外線リモコンは、スマホの赤外線送信機能を使ってテレビのチャンネルや音量などを変えられるアプリです。 エアコンやテレビ、オーディオコンポなど、最近はリモコンで操作できるものが増えていますが、このアプリは複数のメーカーのテレビを登録しておいて、左右スクロールで切り替えて操作できます。 家のパナソニックのテレビは操作できますが、残念ながら三菱のテレビは反応してくれません。 同様に、エアコンを操作できるアプリも複数ありますが、まだトークバックを頼りに使えるアプリを見つけられていません。
機器によってリモコンのボタンの位置や形状が違うので、アプリで一括操作できるといいなあと思っています。
スマホにはカメラがついています。晴眼者はよく利用するバスの時刻表をパシャリ!確認しながら移動している人もいます。
私も、鍼灸の講習会で当日配布されるレジュメを確認できたらいいなあと思っていました。しかし、机の上に置いたA4の印刷物をスマホのカメラでとらえられているかどうかは判りません。
ヒデボックスは、iPhone/iPad用原稿撮影台ですが、スマホを置く位置決めさえきちんとできればアンドロイドスマホでも使えることが判りました。
OCRアプリはKFNB READERがいいようです。私はキャンペーンで2280円で購入しましたが、通常は1万円以上するようです。音声ガイドは英語ですが、SETTING(設定)でJAPANESEを選ぶと、漢字かな交じりの日本語文章を正しく認識して読み上げてくれます。
操作は簡単で、起動後画面中央の「take the picture」をタップすると、画像を撮影し、自動的に認識して読み上げてくれます。
スマートフォンでは、視覚障害者に使いやすい最適化された画面は存在しません。 逆に言えば、視力がある人にならだれにでも画面を見てもらってレイアウトを教えていただくことができるわけです。
検索ボタンは、画面の右上端にあることが多いです。
ダイアログは画面中央に出ることが多く、「OK キャンセル」と音声ガイドがあったときはOKが左でキャンセルが右、「キャンセル OK」という場合は位置が逆です。
「OK」だけの場合は画面の下端にボタンがあることが多いようです。
トークバックの設定で「音で知らせる」「バイブで知らせる」をOFFにすると、動作が軽快になります。
また私は、「バイブレーションまたはマナーモード時は読み上げない」も設定しました。
「近接センサーで読み上げを停止する」設定は、読みが止まらないときには手をかざすだけで黙ってくれて便利なのですが、最後まできちんと読んでほしいときにも何かの拍子に黙ってしまうため、私は設定していません。
バイブレーション着信、マナーモード着信モードになっていませんか?
ギャラクシーでは、電源キー長押しで「端末オプション」を表示させ、ボリュームアップボタンを数回押すと、音声が出るようになります。
※画面OFF状態でボリュームキーを押すと、着信音などとは別にドキュメントトーカの音声ボリュームを調整することができ便利です。
デカプーさんが、初心者にもわかりやすく、ネトラジでアンドロイドスマートフォンのデモをされています。生放送中には、ツイッターで質問を受け付けて下さっていて、私も勉強させていただいています。
過去の放送分もデカプーの部屋で聴くことができますので、これからアンドロイドスマートフォンを使おうという視覚障害者の皆さん、サポートしていただけるボランティアの皆さんはアクセスしてみて下さい。
研究熱心なJG5GQSさんが、いち早くスマホを購入され、デモを公開されています。
ときには、外出先からスマホを使ってネトラジで生放送されることもあります。
スマホの画面イメージを丁寧に説明して下さっていますので、スマホに馴れてきたら、GQSさんのページにもアクセスしてみて下さい。
Windows8では、スタートメニューが廃止され、スタート画面が採用されました。 今まではツールバーやアイコンの位置を意識しないでパソコンを操作できていましたが、これからはボタンの位置や大きさなども把握しないと操作できなくなると思います。 スマートフォンでは、雑多にアイコンやボタンがあるので操作は大変です。OKやキャンセルのボタンも左右逆だったり、画面中央だったり下端だったり・・・・・検索ボタンのような小さなアイコンを探すのも大変です。
しかし、これからはタッチパネルを採用する製品はますます増えると思います。部品を減らすことで価格を下げ、レイアウトも自在にできるからです。
視覚障害者がスマートフォンのタッチパネルに馴れることは、今後家電やデジタル楽器を操作できるようになるためにも、よい訓練になるような気がしてきました。
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