タッチ点字入力を実現するためには、10点タッチのWindows8/10タブレットを選ぶ必要があります。レノボは指を立てた状態でしか私はうまく入力できませんでしたが、NECのタブレットは点字を読むときのように指の腹でタップしても入力できました。私は指先だと滑ってしまいますが、それぞれ癖があると思いますので、入力しやすい機種を選ぶといいでしょう。
スマートフォンと同様に、画面をなぞったりフリックして、ボタンやアイコンを見つけ、ダブルタップで実行するモードです。
ラジコを聴取、録音できるRadikoolは、パソコンのキーボード操作では放送局名を読み上げないのに対し、タッチビューでは確認しながら予約録音もできるという情報を頂いています。
。 デスクトップ画面やマイスタートメニュー、AOKメニューでは、1本指で画面をなぞってアイコンを見つけ、ダブルタップでプログラムを起動することができます。また、画面を意識しなくても、1本指上下フリックでもアイコンを移動、ダブルタップで実行可能です。2本指で上下左右フリックすると、それぞれ一画面分スクロールできます。 前後の項目への移動は3本指で左右フリック(タブキーと同じ)です。
文字の入力は、3本指ダブルタップでタッチキーボードを表示して行います。 入力したい文字をなぞって、指を離すか、文字に触れたまま別の指でタップ(スプリットタップ)すると確定されます。変換キーもありますが、通常はスペースキーで漢字に変換されます。
残念ながらスマホのようにテンキーのフリック入力はできません。
フリックやタップのみで操作するモードです。1本から5本指までのフリック、長押し、シングルからトリプルタップまでの組み合わせ操作を覚える必要がありますが、画面を意識しなくてもタブレットを操作できます。
上下左右のフリックは、カーソルキーとして動作します。PC-Talkerの設定で、上下カーソルキーで1行読みするようにしてあれば、上下フリックでも行読みします。
環境設定の項目移動に必須のジェスチャーです。・ 私は3本指で右にフリックしていますが、下にピンフリックでも可能です。
ピンフリックは、PC-Talker独自のジェスチャーで、1本の指を画面に触れたままもう1本の指を弾くように動かします。
シフト+タブ、前の項目に移動するときは、3本指で左にフリックまたは上にピンフリックします。
次のタスクへ切り替えるには、4本指で右にフリック、前のタスクへは4本指で左にフリックです。
パソコンではAlt+F4ですが、4本指で下にフリックで可能です。
パソコンではカナ英数キーの右側のキーを押すか、Shift+F10キーを押しますが、タブレットでは1本の指でダブルタップしてそのまま長押しし続けます。
パソコンではスペースキーを押しますが、タブレットでは2本指でダブルタップします。
ページアップは上に長めのフリック、ページダウンは下に長めのフリック、ホームキーは左に長めのフリック、エンドキーは右に長めのフリックで、成功すると大きな音でカチッと鳴ります。私は普通のフリックになってしまい、何度もフリッックを繰り返す羽目に!
5本指でダブルタップすると、タッチ操作を練習するためのソフトが起動します。 触れた指の本数は音階で、行った操作が成功すると機能を音声で知らせてくれます。 タッチガイドを終了するときは、再び5本指でダブルタップです。
3本指長押しはPC-Talkerの設定メニュー、4本指長押しはAOKメニューの起動、5本指の長押しはマイスタートメニューの起動です。
PC-talkerの設定は、音声の種類、読み上げ速度、読み上げの仕方のバリエーションなどを設定できます。AOKメニューやマイスタートメニューからも起動できますが、タッチ点字入力の設定だけは3本指長押しからしか呼び出せません。
AOKメニューは、高知システム者製のアプリケーションを起動したり、タスクを切り替えたりするのに便利なアプリケーションです。
マイスタートメニューは、ホームキーが物理キーになっているタブレットでは、ホームキーを押すことでも起動できます。Windows7までのようなシンプルなスタートメニューです。
マイスタートメニューでは、1本指の上下フリックでソフトを選び、ダブルタップで実行できます。サブメニューがあるときは、ダブルタップまたは右フリックで入ることができます。
プルダウンメニューを表示するためのオルトキーなどの入力は、1本指長押しの後、上下フリックで行います。
一本指を長押しし、コントロールと聞こえたら、指を下に動かします。すると、シフトと聞こえます、そのまま上に動かすと、ウィン、さらに下に動かすとオルトと聞こえます。コントロールと聞こえたところから上に指を動かすと、オルト、下に動かすとウィン、シフトと逆回りになります。
オルトと聞こえた所で指を離すと、「ファイル、トップメニュー」と音声発生があります。ここで、上下にフリックすると、新規作成、開く、上書き保存などのメニューが出ます。ファイルから右にフリックすると、編集、検索、表示、環境、ヘルプ、システムの順に、左にフリックすると、システム、ヘルプの順に逆回りします。
応用操作として、コンボボックスとエディットボックスが一緒になっているようなときは、1本指長押しの後上下フリックでシフトと聞こえた所で指を離さず、もう1本の指で上下フリック、目的の項目が見つかったらダブルタップで設定できます。
画面上で点字入力を実現するモードです。画面上の好きな位置に親指から薬指までの8本の指を置いて位置決めをして、文字やスペースキー、エンターキーなどを入力します。位置がずれてきたら、また位置決めをすれば入力を再開できます。
AOK点字日本語ワープロから継承されているスペースキー/無変換キーとの組み合わせによる点字キーコマンドが使えます。さらに、左右親指キーをタップした後点字キーを入力するコマンドのバリエーションもあります。これにより、Alt,Ctrl,win,Shift+フルキーやファンクションキーの入力もできるので、馴れれば文書作成は晴眼者よりも早くできるようになります。もちろん六点漢字、漢点字の直接入力もできます。パシャッとリーダーは画面拡大ソフトという位置づけですが、OCR(文字認識)機能も搭載しています。ただ、書類の向きや傾き補正、ノイズ除去機能はないので、パシャッとリーダーで撮影したデータをMyRead7に送って利用できる機能を搭載してほしいと思っています。
以下、簡易的ですが、パシャッとリーダーを使って全盲でも書類を確認できる方法です。
PC-Talkerのタッチコマンドを覚えるのは大変です。そこで、いつでも手元に置いて実行したいコマンドを調べられるよう、タッチコマンド一覧(BASE形式) 点字エディタに読み込んでご活用くださいを作りました。皆様のお役に立てば幸いです。