私は目が不自由なので、一歩外へ出れば道を尋ねたり手引きしていただいたり、周囲の方々のお世話になることが多いです。
そこで、私も社会にご恩返しできることはないかと思い、高校2年から地元の点訳サークルに入会しました。
私には点訳はできませんが、点訳していただいた本のレイアウトを視覚障害者に読みやすいよう工夫したり、視覚障害者のニーズをボランティアの方々にお伝えする懸け橋になることはできます。
近年、福祉体験講座で話をしてほしいとかエレクトーンを弾いてほしいというご依頼をいただくことが多くなりました。私の下手な話や演奏でもお役に立てばと思い、喜んで伺うようにしています。
私自身、全国各地で地元の方々とふれあうことができたり、地元の人が利用するお店で美味しい物を頂いたりして、観光ツアーでは味わうことができない体験をたくさんさせていただいています。
私は目が見えなく生まれてきて、実は得をしているのかもしれません。