食べ物を触って選んでいても、 周囲の目があるかなあと思い、 店員さんを捕まえて一緒に見てもらいます。
地下街でお店を探すときには、 匂いが手がかりになることは多いです。 皮の匂いなら、靴屋かバック、 食事をするときなら、匂いと食器の音。
始めは販売員さんの居るお店で、 何度かやってもらって、 付けてもらう肌の感覚を感じてきます。 似合った色や、失敗しても目立たない色を選んでもらい、 どのくらい付けたらいいのかとか、手の動かし方とか たくさん聞いてきます。
パウダータイプのファンデーションなら、触ってみれば付いてない所が分かりま す。
付けすぎよりは薄い方がまだ良いので、 何度も付けないようにします。
口紅は、最初は小指で付けてましたが、 細身の物なら直接付けたり、 慣れてくれば筆も使います。
少々輪郭が奇麗に書けなくても、目立たない色にします。
今まで大きな失敗はないので、 慣れてくるまで友達に聞いたりすれば、 意外と簡単に出来ています。
色を選ぶことだけは、人に相談しないと出来ないですね。 ピンクと言っても口紅の色はすごくたくさんあるので、 似合うかどうか自分では決められません。
これは視覚障害の程度や、 見えなくなった時期にもよりますが、 小さい頃から見えない私は、 壁や車等、大きめな物があると、 何となく感じます。
音でもない、風でもないような感覚ですが、 それが何なのかはよく分かりません。 帽子でおでこが隠れていたり、 耳が塞がるとその感覚が鈍くなるので、 いつもの所でも歩きにくくなります。 だからグランドのように広い所を真っ直ぐ歩くことの方が難しいんですよ。 道路なら建物の壁を感じているので、 その距離で壁に沿って歩いていきます。 家の所でその雰囲気が変わったり、 道路の端の斜め具合で分かります。
知り合いの人が見かけたけど、 「話しかけたら、歩数を数えていたら分からなくなるといけないから、 声をかけなかった」 と言われることがあります。 そんなことはありません。 いつでも声をかけて下さいね。
お店で買うときに、このスカートなら、 上は何色がいいのか、聞いてから買います。 そして何種類かの色に合いそうなのにします。
お金に余裕があれば、上と下をコーディネートしてもらって、 両方買います。
色の組み合わせがよく分からないときにも、 片方が柄なら、もう一方は無地になるようにだけは、気をつけます。
主にその隅の印を使っています。
くしゃくしゃの使い古したお金を貰ったときには、 手持ちの千円札と大きさを比べます。 お財布に仕舞うときに分けておきます。