点の集まりではなく形としてとらえる

点字に興味を持って下さった患者さんから「点字ののばす文字ってやっぱり棒線なんですね」って言われました。

そうなんです。点と点が近いと、点の集まりではなく線として感じられるんです。


のばす文字(ー)は
○○
●●
○○
です。
ちなみに矢印は
○○ ○○ ●○
●● ●● ○●
○○ ○○ ●○
です。br>

点字を覚え始めたころ(今でもそうですが)


●○  ●○  ○●  ○●
●○キ ○●サ ●○ノ ○●ヨ
○●  ○●  ●○  ●○
は曲線、バナナのように触れます。
●● ●● ●●
●○ ○○ ○● ヘ フ ム
●● ●● ●●
と書くと長方形として触知されます。

最近は試験問題の空欄記号には
○● ●● ●● ●○
○● ○○ ○○ ●○
○● ●● ●● ●○
を使いますが、私は「ヘ フ ム」のほうがしっくり感じられます。

私たちは、点字を点の集まりとしてではなく面としてとらえています。

皆さんが漢字やひらがな、カタカナを読むときも、線や点の組み合わせというよりは図形としてとらえているのではないでしょうか。

点の位置関係を理解するために

「ア」と「ワ」は点の位置は違いますが、どちらも1点でできています。

「レ」と「{(、)」も4点で構成されています。

そこで、点の位置を理解するために「アメ アメ フレ フレ」を読む練習をします。

また、縦の点だけで構成されている文例として「なにわにわ あにわ いない」「いわなわ あなにわ いない」を何度も何度も読み続けるこもとも、早く点字を読めるようになるポイントになると思います。

点字をなかなか読めるようにならなくて・・・・・」と悩んでらっしゃる中途失明の方々の点字学習の参考になれば幸いです。


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