視覚障害者の方はどんな本をお読みになりたいでしょうか?どんな本を点訳したら沢山の方に読んでいただけるでしょうか?」というご質問をしばしば頂きます。

多くの視覚障害者からは「何があるのか分からない」という答えが返ってくると思い ます。

まずは、点訳できそうなもののリストを作って、点字で提供していただけるとうれしいです。

以前、「月刊アスキー」というパソコン雑誌の目次を点訳して毎月送って下さった方がいらっしゃいました。私は目次の中から、興味がある記事を点訳していただいたり、概要がわかればいいというときは身近な人に読んでもらったりもしました。

小説やエッセイ、新聞のコラムや視覚障害者が取り上げられた新聞記事は、全国各地の点訳サークルで点訳して下さっていて、もったいないなあと思います。もっと点訳サークル同士のネットワークが充実し、着手情報も公開されるといいなあと思います。

名古屋点訳ネットワークは、点字図書館に所属していない点訳サークル同士が情報交換したり、視覚障害者が地元の点訳サークルを通して点訳資料を入手できるようにという目的で設立されました。当初は愛知県内のみの参加でしたが、岐阜県や三重県、長野県からの点訳図書の登録もあるようになりました。勉強会には関西や北陸からも、点訳ボランティアや視覚障害者の方に参加していただけるようになりました。

カラオケに行っても歌詞が見えません。テンポが早い曲は、隣で読んでもらってもついて行けないことも・・・・・

点訳歌詞のデータベースや、リクエスト歌詞点訳はとてもうれしいです。

私は普段はCDを聴いて、曲のイメージを膨らませて演奏しますが、歌の伴奏を頼まれたときは楽譜を点訳していただきます。楽器屋さんで楽譜を買ってきて、すぐに弾けたらいいなあといつも思っています。

最近の電化製品は、画面を見ないと操作できないものが増えてきています。しかし、「このキーを何回押して・・・・・」というように回数を覚えれば使えるものもあります。しかし、一度説明してもらっただけでは覚えられないくらい高機能なものが殆どです。

プライベート点訳は、図書館の蔵書とは違い、必ず依頼された視覚障害者には喜んでもらえます。しかし、データベース化しておけば、他の視覚障害者にも読んでもらえる可能性もあります。

新商品やアイディアグッズの紹介、産直グルメなどのニーズも高いです。私もときどき通販で購入することがあります。


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