「私がスマートフォンやタブレットを使い始めたきっかけなんてどうでもいい」という方は、下記のリンクからアクセスしてください。
電子レンジ、駅の券売機、コピー機、ATM、コンビニのチケット発券機など、世の中にはタッチパネルがついた機器が増えてきました。
家電には点字のシールを貼れば目的の操作ができるものもありますし、大きな駅の券売機にはテンキーがついていて、時間はかかるもののチャージや切符を買うこともできます。
しかし、一度画面に触れるとボタンの位置や形が変わってしまい、操作できないものが殆どです。タッチパネルは自由に画面のレイアウトができ、目的にあったボタンをつける必要がないので、安価に機器を作ることができるので、世の流れとしては当然のことなのだと思います。
2012年7月末、今まで使ってきた携帯電話らくらくホンIV(F883iES)が突然再起動するようになりました。
ドコモショップに修理依頼しようとしたら、「修理なら4〜5万円、らくらくホン7への機種変更でも5万円、スマートホンへの機種変更なら15000円くらい」と言われました。
らくらくスマートホンが発売されたということは、今後はガラパゴス携帯の開発は期待薄のように感じました。
らくらくスマートホンはシニアには使えても、音声ガイドが不充分です。
一般のスマートホンにドキュメントトーカをインストールして使っている視覚障害者がいるという情報がありましたので、検討し始めました。
当時はiPhoneに搭載されているVoiceOver(ボイスオーバー)では漢字変換候補文字を音声化することはできませんでしたし、ずっとドコモの携帯電話を使ってきましたので、iPhoneは選択枝にはありませんでした。 そこで、ドキュメントトーカとの相性が最もよいという評判のdocomo NEXT series GALAXY S III SC-06Dにしました。
当然のことながら、ツルツルの画面に手を触れただけで機能が働いてしまってはどうしようもありません。銀行のATMに弱視の人が目を近づけて見ていて反応してしまったので「私の鼻がもう少し低かったら、目を近づけてもタッチパネルに触れなかったのに・・・・・」なんて笑い話を聞いたことがあります。
そのため、画面をなぞって位置を確かめた後、二回タップ(たたく)して始めて実行できるような設定が用意されるようになってきました。また、ピンポイントでうまくダブルタップできないユーザーのために、画面に1本の指で触れたままもう1本の指でダブルタップ(スプリットタップ)できるソフトや機能も提供されるようになってきました。
このような機能がもう少し前にパソコンソフトやスマートフォンのアプリに搭載されていたなら、私はエレクトーンのタッチパネルを諦めずに、ヤマハさんに要望できていたかなあと思っています。
画面のレイアウトがわからなくても、上下左右にフリックすることで、段落や文字単位でフォーカスを移動しながら読み上げたり、ダブルタップで実行できるようにもなりました。
Windows画面読み上げソフトPC-Talkerでは、ツルツルの画面の任意の位置で点字入力を実現できる機能が搭載されています。両手の親指から薬指の8本の指を画面に置いて位置決め(キャリブレーション)し、文字を入力できます。入力するうちに位置がずれても、少しのずれなら補正してくれるので入力を続けられます。エラーが頻発するようになったときは、キャリブレーションしなおせばOKです。
タッチ点字入力では、ファンクションキーの入力やCtrl+CなどのWindows標準のショートカットキーや、点字の漢字の入力もできるので、馴れれば晴眼者よりも効率よく文書処理ができます。
スマホやタブレットにはカメラがついています。コンサートで配布されるプログラムや勉強会で配布されるレジュメを開始前にカメラで撮影、OCR(文字認識)し、内容を把握できるようになりたいです。
そのためには、カメラと書類の位置合わせが大切なので、持ち運びできる原稿台が必要です。どなたか汎用性があるものを考えていただけないでしょうか。
実は、2017年6月に、アンドロイドからiPhoneに機種変更していました。なかなかiPhoneについて書く時間がなかったのですが、このところiPhoneの操作やアプリについてのご質問を頂くことが多くなりましたので、少しずつ書きたいと思います。
iPhoneは、画面が見えなくても、Windows版iTunesで、iOS用スクリーンリーダー「VoiceOver」を有効にして、初期設定を自力でできます。
iPhoneのカメラは性能がいいのか、適当に原稿を撮影しても、OCR認識してくれます。馴れれば、原稿台は必要ありません。
アップルペイで、電子マネー決済もできるようになりました。
視覚障害者の生活に特化したアプリも多く開発されています。
iPhoneの使い方については、既にパワーユーザーの諸先輩が書いてくださっていますが、私も少しずつ思う所を書いて行きます。